【書評】中国SNSのすすめに関する本 | 集まる!刺さる!SNSでウケる中国語【中国語】

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はじめに

 皆さんの中で何らかの行動をきっかけに中国という存在に興味をもった方は相当数いらっしゃるのではないかと思います。


そのように思われるのは、いまや日本ではメディアにおいて放送時間の長短に関係なく、何かしらのトピックで中国が話題にならない日はないというくらいの勢いで日本社会に浸透しつつあることに起因していると私は分析しています。

私もこれまでの人生を振り返ると、学生時代には学生間交流や研究活動(論文通読等の下調べから国際学会での発表に至るまで)、前職では何となくですが全面的に中国を意識せざるを得ない環境にあったと記憶しています。

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そして、転職し、コロナ禍を経験した今、改めて中国と真正面から向き合う機会を得ることになり、中国語の学習を始めて現在悪戦苦闘中です。

 一般に外国語学習を深めるための一つの方法として外国人の知り合いを作ること、というのがよく知られています。ただ、中国語学習の場合、主に中国大陸の次の2点の特殊性からどうしても二の足を踏んでしまう日本人が多いのではないでしょうか。

・日本で使えるインターネット検索等の環境が使えないことがある。
・スマートフォン全能社会であり、日本とは全く異なる独自のSNS(ソーシャルメディア)が普及している。

 このように、多くの日本人にとっては中国語学習に加え、中国コミュニティに参加することはいまだハードルの高い状況ではありますが、この高い参入障壁をぶち破り、いわゆる「インフルエンサー」となった日本人がおられます。

 そこで、今回は中国での日本人インフルエンサーの一人、秋山燿平さんが執筆された著書『集まる!刺さる!SNSでウケる中国語』(2019年、明日香出版社)について紹介・論評したいと思います。

 なお、この本には中国SNSマーケティングに関するベネフィット(有益な)情報も含まれていることから、個人の中国語力向上目的のみならず、中国へのビジネス展開を行う上での参考にもなる本であると思っていますので、ぜひご覧ください。

集まる! 刺さる! SNSでウケる中国語 (アスカビジネス)

著者はどんな人?

 この本の著者である秋山燿平さんは語学非専攻者でありながら「10ヶ国語を話す東大生」として知られており、日本のテレビにも出演経験がある方です。

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私は、正直、この方をテレビで拝見したことが全くなく、YouTubeで2020年にヤンチャンCH/杨小溪の次の動画に登場されたときに初めて知りました。

【広東語】日本語とこんなに似てた!?10ヶ国語喋れる語学天才の言語学習の秘訣!廣東話和日語竟然如此相似!?

【超難問】語学天才日本人が中国流行語に挑戦!日本語言天才秋山燿平挑戰中國流行語網路用語〜【ytbで中国語】ネイティブが教える超簡単中国語講座

 秋山さんは東大出身者ですので地頭の良さは申し分ないのですが、それ以上に私(飛ばない鳥)が敬服するのは彼の行動力の高さです。

上記リンクの動画の後半でヤンチャンも言及しているのですが、秋山さんは少し勉強したらすぐにネイティブとの会話に行動を移す勇気が超人的です。

ちなみに、こういう開発方法のことをIT用語ではアジャイル(Agile)と言います。秋山さんはまさに自己の能力開発にアジャイルを取り入れていると言えるでしょう。

それにしても、中国人が日本人から広東語を教わるという不思議な構図・・・

この本にはどんなことが書いてあるの?(本の概要)

 まず、この本の特徴は次の2点です。

・中国SNS、しかも微博(wēi bó, ウェイボー)のみに焦点を絞ってこのアプリの導入・活用法、そしてこれを使った中国人とのコミュニケーションの取り方の初歩を解説している。
・日本又は中国大陸以外の場所(インターネット環境)から中国大陸の人々とコミュニケーションを行うことを前提とした説明がなされている。

 次に、この本で説明されている内容を章ごとに要点をまとめると次のとおりです。

・プロローグ: 中国SNSの日本等との違い、中国語学習上のメリット、中国人と交流を持つことのメリット
・第1章: 微博の導入方法、基本操作で最小限必要な単語
・第2章: 微博の運用上のコツ
・第3章: 差をつけるフレーズ集
・第4章: 日本人であることを有効活用すべき点と逆に発言に注意すべき点
・第5章: (中国での日本人インフルエンサーの先駆者である)山下智博さんとの対談

 なお、山下智博さんは現在、テレビ朝日の深夜のバラエティー番組『ブイ子のバズっちゃいな!』に出演されています。そして、この番組は最近 (2020年年末~2021年年始) の人気番組投票企画でグランプリを獲得したようです。

本の評価

 まず、著者である秋山さんは前述のとおり超人的な方なのですが、この本の内容は万人かつ初心者にもやさしく丁寧に説明がなされており、全体的にとても親切な本であるという印象を受けました。

 次に、各論で評価しますと次のとおりです。

・プロローグで示されているSNS対応表がとてもよくまとまっており、わかりやすい。

(秋山さん作成の表に基づき、私(飛ばない鳥)が加筆・編集)

・第2章で「Google翻訳、Google検索を駆使しよう」と勧めていることから、一般の語学レベル(中国語初学者~)の人が、一般的な生活を維持したままで中国語でのコミュニケーションを無理なく継続的に行うための方法を解説している。

・第3章のフレーズ集はネイティブによる監修(ネイティブ・チェック)がきちんと行われている。

・第4章および第5章では中国SNSマーケティング上の日本の優位性について言及している。

 したがって、冒頭でも述べたとおり、この本は個人の中国語能力向上の目的のみならず、中国へのビジネス展開を検討されている日本企業の会社員の方にも何らかのベネフィット(利益)が得られるのではないかと考えます。

 残念な点としましては、微博の活用法しか紹介されておらず、したがって本のタイトル(「中国SNS」)名を十分にカバーしきれていないという点です。


例えば、テンセント (Tencent, 腾讯) が運営するWeChat(中国大陸ではWēixìn, 微信)はいまや「スーパーアプリ」と呼ばれており、これがないと中国人は中国大陸で生活ができない程にまで影響力が大きいのですが、例えばこのアプリのモーメンツ機能は微博と比べ、マーケティング効果に違いはあるのかないのかといったことが私は気になりました。

ただ、この辺は著者が実践する「習うより慣れよ」を見習って自分で体験した方が早いと思いましたし、ITコンテンツは一般に変化が激しいので、本の出版では追い切ることはできず、むしろ追うべきではないのかな、とも思いました。

まとめ

『集まる!刺さる!SNSでウケる中国語』は超人的な語学能力を持つ著者が書いた、一般人(中国語初学者にとても優しい微博(ウェイボー)の活用本である。

Let’s try anyway. とにかくやってみよう。

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